
2021年12月28日 このところ会議が頻繁だ。議題は次回何処に行くかという会議なのだが年末の緊急会議が執り行われた。 場所は前々から話題に出ていた人形町今半の鉄板焼きだ。 今年はWolfgang’s やLawry’sに行き、また来年はPeterlugerに行くという事が議論されているがどれも輸入牛肉なので、和牛派の私としてはぜひとも行っておきたかったのが和牛の鉄板焼きだった。人形町今半でなくてもいいのだが今半は有名店だから一度どんなものか試すのも悪くない。前日に電話したところ意外にも空きがあり、3人まで入れる半個室があったので運が良かった。しかしこの半個室。事実上個室と言ってもいいレベルなのでさらに良かった。

どれも、おいしいが、お酒と会う味。車でお酒を飲めないのが残念。非常に凝っているが実に量が少ないのが日本のよくある先付なんだけど、やはりこれは味を楽しむというよりは別の意味があるような気がする。

左の二つはすでに貝が開いて取り出されている。中央のはちょうど貝が開いたばかり。

蛤のお吸い物は何十年ぶりだろう?昔母が作ってくれて以来だけどなかなかおいしい。



フォアグラに唐辛子と玉ねぎ。バルサミコソースがかかっているが、正直塩気が私には足りない気がした。これは人によるから作る方は大変だ。

ところでこの鉄板、写真ではわからないが中央部がくぼんでおり、油が中央に集まるようになっているというなかなか凝った作り。

このサラダは非常においしい。花びらまで食べられるそうだが、たべると非常に柔らか。


どちらもおいしい。しかしお酒に合うものが出てくるなあ。飲めなくて残念。


この大根おろしとワサビは肉につけて食べるものです。いよいよ肉を焼きます。


肉の脂身は切り取って左に置いています。中央は焼いた後断面も軽く火を通している様子です。

別の鉄板焼きで食べた肉の断面の写真を張り付けましたが、それと比べると今回の方は肉にかなりさしが入っているのが分かります。食べた感じも今回の方が脂がのっていて柔らかいです。

なお、今回はこちらで焼き加減を指定せずにお任せにしたのですが、人によって好みは全然違うので焼き加減の良し悪しについては何とも言えません。ただ断面にも軽く火を入れていました。参考用に張り付けた富士屋ホテルのではミディアムとしましたが、今回も指定すればその通りに焼きますよとの話でした。味はまさしく和牛の味です。富士屋ホテルでも当然同じクラスの肉を頼めばそうなるはずですが、上記写真のは多少物足りない感じでした。今回は極上と特上が選べる中で極上にしたのですが、特上との差が気になるところです。



最後のご飯を炒めごはんにするかどうかは選択できますが今回はそうしました。多分今後もそうするかと思います。

このデザートを見ると、洋風のデザートなんだけどやはり日本的美意識でつくられ盛られていることが良くわかる。日本料理は、味を楽しむという概念とは少し離れていると思う。この美意識ともてなしの心がとても好きです。お茶は玉露かと思うが非常に上品でおいしい。
総合的にはいいには違いないが、多少割高感を感じたのは確かだ。そうはいっても和牛が高いしシェフもテーブルについて人件費がかかって贅沢なんだから当然だろうし、サービス全体を総合的に考えれば悪くない。しかし和牛を味わう点を重視するならば、和牛の焼肉なら味は同じぐらいでも値段はだいぶ安いし、同じ人形町今半でもランチタイムのすき焼きなら半額近いし他の選択肢もいろいろありそうな気がする。同じ和牛の他の鉄板焼きとくらべると、もっと高いところもあれば安いところもあり一概には言えない。今回は和牛は良かったが和牛以外の料理に対しては物足りない気がした。ただ他を良くしたらもっと高くなると言われるとそれまでだが。この分野での経験がもっと必要だろう。

