
令和四年九月二十四日の土曜日にキャピトルホテル東急の中華料理「星ヶ丘」に行ってきました。もうだいぶ日数が立っているのでかなりうろ覚えです。この店は、高級中華料理が食べ放題(オーダー式バイキング)とのことでいろいろ期待していってきました。上の写真は、前菜盛り合わせです。ピータンは相当おいしかった記憶があります。それと写真ではほぼ見えませんが、左の皿の左奥にはアワビとホワイトアスパラガスらしいものの和え物のようなのがありましたが、これも相当おいしかった気がします。おいしかったですがこれからまだたらふく食べるつもりなので、ここではあまり追加しませんでした。

まず最初は、フカひれの姿煮です。これを食べるのは初めてですが、フーンこういうモノか。というのが正直な感想。最初に言ってしまうとこれが今回高級中華を食べた全体の結論と言っていいのですが、そもそもフカひれそれ自体が特においしいというものではないのはもともと分かっていましたが、中華料理のこういう高級料理は、もともと不老長寿だかなんだかよく知りませんが、味を追求したものというわけではなく、健康志向、あるいは珍味、希少なものを食べる贅沢感、というところに重点があり、そういう意味での満足感を得るためのもののような気がします。
従って味そのものはそれほどではないというのが正直な感想です。以後そういう意味では、割合ネガティブとも取れるようなコメントが続きますが、この辺は、日本と中華の文化的な違いが表れているような気がします。希少な高級食材を贅沢に食べるという優越感的なものを求める場合にはいいのではないでしょうか?だから接待とか、お祝いのような場面では喜ばれる場合もあるかと思います。ただ味に重きを置いた評価になると厳しい感想になってしまいます。
ただこう言う値段の張る物をいくらでも注文できるというのは大変に良いレストランです。サービスもよく、店内もきれいでいい経験になりました。


次いで北京ダックです。悪くはないですが、昔はじめて北京ダックを食べた感動はもうありません。それ以来何度か北京ダックは食べてますが、そのたびに思ったより大したことがないと思っていますが今回もそうでした。多分、こういうモノのような気がします。皮だけ食べるという贅沢感を味わう料理なのでしょうか?

これは何だったか思い出せません。多分、アワビの料理かと思います。アワビも高級食材ですが、これも特にうまいかと言われると?後日、別の店でアワビの刺身を食べる機会がありましたが、そちらはおいしかったです。

これはツバメの巣の入ったスープですが、と言っても右の蓮華にあるのがそれで、スープに入れて食べます。しかしつばめの巣自体は非常に少なく、そもそも味はしないからどのみち関係ない気がします。

和牛の炒め物ですが、これも悪くはありませんが、味という点では正直うーんという感想です。味だけで言ったら安い焼肉チェーン店の和牛の焼肉の方が断然おいしいです。

見ての通りのエビチリです。これは普通においしいですね。
エビチリはもともとの中華料理にはなく、かの陳建民氏が考案した日本発祥の料理だそうですが、エビチリに限らず、正直本場中華料理より日本の中華料理の方がおいしいものが多い気がします。日本人だからでしょうか?エビチリなどは日本に定着しているからこういうホテルの高級レストランでも出せるのでしょうが、他の料理も、伝統的中華料理の作り方にこだわらず、もう少し味重視で、もっとおいしいものを工夫したらと思いました。というのも工夫すればおいしいのが作れるのはこのエビチリで証明されているとも思うからです。

確か、エビかカニの(どちらだか忘れた)料理で、白いのは卵白がふわふわになったものです。これなども、どうやらかなり値段の高い料理なのですが、なぜこうなのか?よくわかりません。このふわふわの大量の卵白と海老がどうマッチするのか?

これが中身ですが、見たところ海老のようです。たしかロブスターだったかも。 とにかく高級食材を使って手間暇かけた料理であることはわかります。しかし、なぜこうなったのか?この卵白の何が良いのか謎です。多分、なにか文化的な背景があるのかと思いますが。

そろそろおなかもかなりいっぱいになりつつあり、豚肉も食べようとのことで豚肉の炒め物です。これは悪くはないですが、普通の肉野菜炒めのような味です。



おなかの余裕がなくなりつつあるので点心は少量づつ頼みました。餃子は種類がいろいろありましたが何を頼んだか忘れてしまいました。この辺りは、無難な味かと思います。

炒飯も普通においしいものでした。この炒飯にも言える事ですが、もっと工夫がほしいところです。普通においしいでは正直物足りないです。また来ようというところまではいかないです。

これは酢豚ですが、普通においしいです。やっぱり日本で定着している料理の方がおいしい気がするのだが、おいしいから広まって定着していると考えれば当然のことなのだろう。ただ普通においしいけど単品で頼んだら相当な値段だからもっと感動が欲しい。

この麻婆豆腐はなかなか良かったと思う。ただ値段も麻婆豆腐にしてはかなりだが。

これは、パーコー麺 星ヶ丘スタイルという一種の名物料理のようなものらしいのだが、おなかいっぱいで食べられないと思っていたが、少量だけでも頼めるとのことで注文しました。しかし、実際には味見くらいしかできずあまり食べられなくて申し訳なかった。肉の塊がかなりのボリューム感で、ちょっと食べてこれは無理と断念した。かなりおなかいっぱいだったので味の判断はできず。


デザートもたくさん頼めるのが食べ放題のいいところ。上写真左は忘れてしまったが、右は胡麻団子。これはおいしい。下の左は多分ココナッツミルク、右は杏仁豆腐。どちらもおいしかったが杏仁豆腐は今まで食べたことのない味。これは満足。
1万5千円ていどで高級中華料理を食べ放題に注文できるというのは大変すばらしくお得。店は混んでいたのも当然だろう。ホテルも新しくお店もきれいで雰囲気も良く、ウェイターさんもみなさん手慣れていてサービスもよかったし記念日などの利用のように見受けられるお客さんもいてそれは良い利用だと思った。
一方、中華の高級料理は味とは違うところに重点、あるいは意味があるのではという考えは前からあったが、今回改めてそう思った。
日本料理には季節感や見た目を味わう、もてなしを味わうという要素があるから味がすべてとは思わないが、安くておいしい食べ物が豊富にある日本ではこれはちょっとどうなのと思う。
高級店では伝統的な調理法から逸脱したことはやりにくいのはわかるが、かつて陳建民氏が工夫して独自の中華料理を作ったように、もう少しいろいろ工夫したら?と思ったのも事実。とにかく味的には物足りない。ラーメンのスープの方がはるかにおいしい、安い焼肉チェーンの和牛の方が断然おいしい、でいいのか?
いまのところ、高級中華とは、値段の高いものを食べたことに対する満足を味わう料理なのかと思ってしまう。その通りなのかもしれないし、それが嫌ならいかなければいいと言う人もいるだろうが、ラーメンの発展の歴史を見れば中華料理もはるかに発展するはずだと思うので、そこが実にもったいない気がする。
生意気な事を書きました。とにかく現状でもお店は混んでいて繁盛しているのだから、これはこれでいいのでしょう。