第61回 奈良・伊勢遠征

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 令和七年七月十八日から二十日まで、奈良・伊勢へ遠征しました。三人は東京駅出発、一人は大阪で合流です。上の写真は東大寺。大仏殿から門への眺め。グルメ部なので、食べ物中心に記録しますのであしからず。

 新大阪駅合流後、まずはお昼という事で駅一階のお好み焼き屋さん、めっせ熊、へ。一人がライスを注文しようとしたのですが、なんとライス品切れ。そしてしばらくすると、席のすぐ隣の炊飯器のスイッチが入れられごはんの炊飯が始まりました。スイッチ入れ忘れ?

 それぞれ何だったのかは忘れてしまいました。

 奈良公園につくと早速鹿の大群が、交通ルールを守って横断歩道を横断してます。これは外人だけでなく、日本人にも十分面白い光景です。それにしても、奈良公園は素晴らしい。野生動物の鹿と人間、その他にも野鳥などが仲良く平和的に共存している。まさに、仏道の世界を体現していると感じました。

 まず訪れたのは春日大社です。春日大社はその神が鹿に乗ってきたという事で有名ですが、その神は藤原氏の祖先である関東の香取神宮のフツヌシと鹿島神宮のタケミカヅチ、その娘のヒメカミ、その夫であるアメノコヤネとされています。つまり、代々天皇を支える臣である藤原氏の祖先は関東の人で、アメノコヤネがアマテラスに仕えていたことは古事記で有名な岩戸隠れにも出てきます。こういったことから、大化の改新の後に大きな力を持った藤原氏は、おそらく祖先を祀った神社が関東で遠すぎるのが不便ということで奈良に呼び寄せて春日大社を作ったのではないでしょうか?昨年、関東の香取神宮と鹿島神宮には参拝しておりましたので、これで両方来たことになります。

 なにせ鹿島は鹿の島と書き表すわけですから、そこから神様を鹿に乗せて運んだというのはごく自然なことに思えます。そして今でも春日大社の周りには鹿がたくさんいて、鹿に乗って神様が来られたという話まで言い伝えられているとなれば、そのように推測するのは自然ではないでしょうか?

 そしてすぐ隣の興福寺へ。ここは、残念ながら五重塔は工事中。建物的にはちょっと残念ですが、国宝などの治めた博物館は最大の見どころではないでしょうか?写真撮影はできないためここには載せませんが、かの有名な将軍万福作と思われる傑作、阿修羅像をはじめとする八部衆、その他の驚愕の出来栄えの芸術品が多数展示されており、大変驚き感動しました。この時代にこれほど素晴らしいものができたとは。むしろ、今ではもう作れない。昔は遅れていて今は進んでいるなどというのは全くの間違いだと思いました。

 そしてこの日のハイライトの一つに数えられる、奈良ホテルで宿泊です。 

 奈良ホテルは、関西の迎賓館という位置づけでかの辰野金吾設計。辰野金吾は日銀や東京駅なども設計していたわけだから純洋風建築も得意なわけですが、単なる西洋模倣ではなく、日本的要素を巧みに取り入れた世界にどこにもない日本と西洋のいいとこどりをした建築で大変すばらしい、文化財級の建物と思っています。むかしから是非泊まりたいものだと思っていましたが、今回念願かなって大感激です。

 この写真のものかどうか覚えていませんが、満州国皇帝愛新覚羅溥儀宿泊時の食器、グラス、その他昭和天皇皇后両陛下宿泊時のもの等の展示品、天皇陛下、上皇陛下、等皇室の方々ご宿泊の写真、アインシュタイン宿泊時に引いたピアノ、上村松園の絵等々。

メインとなるダイニングルームはこのような趣のある入り口。

 本日のコースはこんな感じ。

 せっかくなので、ワインを注文、最初は上のを頼んだのだが足りなくて下のを追加。大変まろやかで角がなく、きわめて飲みやすい。ソムリエの方の話だと、熟成されるとそうなるとのこと。

 それぞれなんだかはメニューを見ればわかるので割愛。ただ最後の緑のマカロンは、正直初めておいしいと思ったマカロン。

ホテルのバーからの風景。ここにも鹿が来ます。 一日目はだいたいこれで終了。二日目に続く。

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